枯草舞う寂しい秋の頃のお話です。
秋がスカウトした一匹のおサルの女の子が、あみぐるみ王国からやって来ました。

名前は、梅・・・じゃなかった、ミス・ステイシー。( ̄ ̄ ̄∇ ̄ ̄ ̄;)
何故・・・じゃなかったと言うと、彼女はこの名前が気に入らないからです。
可愛いお名前なのにねぇ・・・。

とにかく彼女スカウトした時の条件は、

1.ミス・ステイシーと呼ぶ事。

2.憧れの王子様=初恋の人を(秋が)探す事。

 3.お給料を支払う事。

この3つが条件でした。

え?お給料はいかほどかって?
それは内緒です。

じゃあ彼女の職業は?って?
最後まで読めばわかるよ〜ん。(殴)

てな訳で、
やっとこさっとこ説得して、
彼女に家に来てもらったのでした。

プレ企画前の秋家は、戦場です。

「ミス・ステイシー!ステイシー!
乙女ちゃんのお洋服2着追加〜!
あ!それと男の子用のズボンも縫ってね〜。リュックも作れる??」

「ちょっと秋!こんな過酷な労働ってあります?!あんまりですわ〜〜!
私、過労死してしまいますわよ!!」

「大丈夫!大丈夫!死なないって!
後でた〜っぷりご馳走するから頑張ってね〜。」

「仕方ありませんわねぇ・・・。」

そう彼女はファッションデザイナーなのでした。
乙女ちゃんのドレスは全部彼女が縫ったのよ〜。
リュックやカバンを縫う事もできるのよ。
どう?すごいでしょ?

ちなみにゆきのウェディングドレスを縫ったのも彼女です。
あの時彼女はまだ故郷にいたので、
ちゃ〜がこっそりと彼女が住んでいる国へ出かけて行き、
ドレスを彼女に注文したのでした。

その後も秋がプレ企画をする度に、
せっせとお洋服を縫うミス・ステイシー。
今日も次のプレ企画に向けて、頑張ってます。

って、その分秋がお給料支払ってるわよ〜。(汗)

ミス・ステイシーがどうしてお金を貯めているのかは、
また別のお話です。
やっとクリスマスプレゼント企画が
終わったある日の事でした。

「そう言えば、他人様のドレスやら、お洋服やらばかり縫っていて、
自分の洋服を縫っていなかったわねぇ…。
そろそろ新しいお洋服でも縫いましょう!」

そう言って彼女は、生地を出してきて、
縫い始めました。

「今年の流行色は白よ〜!
ドレスなんてもう時代遅れだわ!
シンプルなワンピースが、
Nowな女の子の服装よ〜!」

そう言って彼女は、
鼻歌を歌いながら、ササササ〜っと
ワンピースを縫ってしまいました。
「秋〜!秋〜!」

「なぁに?ミス・ステイシー?」

「見て見て〜?どう?素敵なワンピースでしょ?」

「…………( ̄ ̄ ̄∇ ̄ ̄ ̄;)…………。」

「?似合わない?秋?」

「あ、え〜っと、
似合うに合わない以前の問題で、
その前に一つ聞いてもいい?」

「何?」

パンツが見えてるよ?」

「秋!これはパンツじゃないわ〜!
スパッツよっ!!」

「おへそが見えているんだけれど・・・。」

「こういう形のワンピースが今年の流行なの!!」
「………もうすぐ来年で、
しかも今は冬なんすけど?………」

「ギク!(゜o゜;;ら、来年の流行ですわ!!!
もういいですわ!センスのかけらもない秋は、
あっちへ行って頂戴!」

「はい。はい。」
「・・・・・・・・・・・・・・・・( ̄∇ ̄;・・・・・・・・・・・・・・・・・・。

失敗いたしましたわ〜!
お部屋があんまり暖かいものだから、
ついつい夏着を作ってしまいましたわ!
でもこのワンピース変かしら〜?」

た〜っぷり小1時間ほど、
その場でステイシーは悩みました。

で、結局・・・。

「縫い直しますわ〜!次はもっと可愛いワンピースを縫いますわ!!見てらっしゃい!」

この様子を扉の影からこっそり覗いていた私。

もしもし〜?ゞ( ̄∇ ̄;) ̄∇ ̄;) ̄∇ ̄;)
どうしてパンツいっちょでミシンに向かっているの?
ミス・ステイシー??

ミス・ステイシーが、何を考えているのかが、
よく解らない秋なのでした。( ̄∇ ̄;

写真のおサルさんは、ケセラセラ的生活様から編み図をお借りして製作したおサルさんです。